こんばんは!
今週からWEB版更新を任されました、副編集長・F澤です。
編集長が紙面版の発行に追われているので、暇そうにしていた私に矛先が向いたようですね。
更新頻度は週1回くらい……善処します。

さて、今回から「九大文学部生の本音」を3回にわたって大公開。
Part1では「”文学部”って何するの?」という疑問を解決(できるかも)。

 








九大生が自分の学部・学科がどんなところか本音で語ります。
第2弾となる今回のゲストは文学部の学生4人。
文学部と工学部の学生の気質の違いなのか、前回までとはうってかわって異なるテイストになりましたが、では、どうぞ。
このテイストの違いから文学部生の気質をも感じていただければ幸いです。


■プロフィール
谷口 4年生女子。就職も決まってあとは卒論を終えるだけ。
菊池 3年生男子。主に肉体系バイトと部活に明け暮れている。
江夏 2年生。ふわっと系女子(想像してみてね)。
森川 1年生男子。なぜか工学系のサークルに所属している。(うっかりするとこれだけで面が割れる)


■文学部で学んでいること
――文学部って高校生からすると何をやってるのかわかりづらいと思うんですね。
それで、それぞれ研究室があると思うので、自分の研究室はこうだよ、というところから話を聞きたいと思います。

菊池 そもそも研究室が――ほかの(自分の所属していない)ところはわかんないんですけど、4つくらい系統があって、文学系と人間科学系と……
江夏 哲学系!
菊池 そそ! あと……
江夏 歴史学! (笑)
菊池 ありがとう。
谷口 歴史学、哲学、人間科学、文学系。 そそ! そんな感じになってて、で、人間科学系は社会学とかあるんですけど、自分はその中の心理学にいるんですよね。大学によっては心理学部っていうのがあるとこもあるんですが。

――どんなことをやってるんですか?

菊池 まだそんなにガッツリやってるわけじゃないですけど、たとえば、こう物体があるのを僕達は見て立体ってわかるわけですけど、それは、僕たちが両目で見てるからであって、じゃあ片目で見てもなんで立体に見えるのか? ってことを研究したり。それはどういう要素が関係しているのかとか、影がどうであるからとか。

――それは心理学なんだね。理系っぽいけど。

菊池 はい。そういう理論的なことであったり、まぁえっとなんだろ。 (割愛)
菊池 でなんだろ、まぁそんな感じがするんですけど文学部でやってますね。
谷口 教育学部の心理学とは違うの?
菊池 あー、いい質問ですね。 (一同爆笑)
菊池 えっと…… ――○上○(某有名ジャーナリスト)みたいだね。(笑)
菊池 教育(学部)のほうにも心理があるみたいなんですけどやってる内容は全然違うみたいで、心理カウンセラーとかになるんだったら教育のほうかなって思いますね。で、研究の方でものの本質とかを学ぶのが文学部の心理学ですね。

――なるほど。谷口さんはイギリス文学?

谷口 はい。イギリス文学なんですけど、だいたい研究室入ってから、英文学と英語学を選べるんですけど、英文学の方は小説を読んだときに、書いてある通りに読んでここのある出来事はこういう社会的背景が絡んでいるとかを調べるみたいな、それから広げる研究をするか、それか、文面通りに素直に読まずに、これはきっとこのことを暗示してるんじゃないか、ま、国語っていうか……論理的にやって、みんなを納得させられたらOKみたいな。(笑)

――大喜利みたいな?

谷口 そうですね。(笑)授業としてはだいたい読んできたやつをレジュメにまとめるなり、ここの一文はこういうことなんじゃないかとか、で、それを発表したりとか、あとは、みんなで読んできて、これああじゃない、こうじゃないってディスカッションしたり。 ――じゃあ心にダメージを負ったりも……(笑
谷口 でも今は人数がすごく多いんで、そこまでいちゃもんをつけづらい空気が若干あるんで……

―― はいはい。

谷口 私の心は守られています。

―― 少人数になればなるほどボロカス言われるというのがお決まりですが……。

谷口 英語学の方は、否定文でdoのあとにnotがくるのはなぜかとか……

――え、どういうことですか?

谷口 えっと。たとえばnotのかかってる範囲がどこ――notが否定する領域? っていうのがその中にあって、統語論って言うんですけど、なんか英文も全部が同じ次元でつながってるんではなくて、センター試験で並び替え問題ってあるじゃないですか。

――はいはい。

谷口 そういうなんか、ここはあそこにつながるよね。とか、そこの構造? について、これは成り立っていて、これは成り立っていないとか、じゃあそのつながりってなんなんだろうかとか、というところをやってるのがありますね。専攻が違うのでこのレベルでしか話せないんですけど。

――じゃあ、(江夏に手を伸ばす)

江夏 はい。ちょっと私の研究室の名前とか人数言うともろばれなんで言わないですけど……(笑)広く歴史学一般とさせてもらうと、興味あること、なんか基本的には漢文とか――まぁ地域にもよるんですけど中国・日本・韓国とかのアジア系は漢文を読んだりとか、あとは古文読んだり、向こうの言葉を読んだりとか、現地の文献を読んで物事を把握するんですけど。最初になんか、今までの学者さんが書いてあるのを読んで、ここがおかしいって思ったらそれをくつがえせるように資料集めるとか。

――ほー。

江夏 あと、そういう文献がないってなったら、資料だけ集めて、それで話しあうとか。


■研究室の決まりかた
――ところで、どこのコースが賢いとかありますか?

谷口 それは史学ですね。社学(社会学)と○○が一緒くらいで……

――インド哲学とかありますよね。

江夏 ありますね。今はちゃんと人がいるみたいで……。

――「今は」ちゃんといるって言われちゃうんだ。で、研究室配属の話ですが、2年になったら配属なんだっけ?

森川 1年の2月ごろ? に決まるとか聞きましたね。

――1年のときの成績で決まってしまうそうですが……

谷口 事務が希望者をGPA(注:高校生で言えば「評定平均」。)順に振り分けるはずです。で、4月くらいに名簿がぱって張り出されて終わりみたいな。(笑)
江夏 特に人気がある研究室でなければ、人数に空きがあるので、
谷口 だいたい希望通りになるよね。
江夏 うんうんうんうん。

――学生が誰もいない研究室がでてくることもあるってことですよね?

菊池 そうですね。

――人気のないところは学生がいないみたいな。

全員 はい……

――なんか暗い空気になってすいません。(笑)


■文学部のクラス
――2年になって研究室配属されてからは、1年の時の人たちには会わなくなるの?

谷口 遊びには行きますけど、なんか誘うことをしなかったら、2、3日見てないってのはよくありますね。
江夏 授業全然かぶりませんもんね。
谷口 だから一個一個の授業もひとが少ないですよね。そう、ドイツ語とかラテン語とかってほんとに少ないと思います。10人いたらいい方みたいな感じです。

――じゃあ学校の方では2年生以上になるとなかなか会わない?

谷口 会わないですね。
江夏 コースが一緒の子はまだ会いますけどね。あとなんかコースの中にさらにコースみたいなのがあるから、そこが一緒だと会うことがあるくらいで。
全員 へー。

――じゃあ系統が一緒の人は会うことがあるけども、系統が違うともうほとんど会わないんだ。

江夏 そーなんですよねぇ。
谷口 食堂でも会わないですね。

――食堂には結構集まると思っていましたが、お昼はみんなどうしてるんですか?

谷口 お弁当の配達があるんですよ。
菊池・江夏 あー、あれは大きいですよね。
森川 うん。
谷口 学外に行ったりもしますね。

――そうか、箱崎だとまわりにいろいろあるもんね。伊都と違って。

谷口 なのでほんとに学食ではほとんど会わないですね〜。あとは研究室にお菓子が置かれたりしてるから、それ食べたりもありますね。
全員 へー。
谷口 研究室によってやっぱりいろいろ違って、広い食事室みたいなのがあるとこはそこでご飯食べたりとか。あとは、学食横の購買部みたいなのでパンとか買って、研究室で食べるとか。でも1年生は伊都だから……。
菊池 あ、伊都か! あー、なつかしい。
森川 なんか僕が情報出すはずなのに、むしろためになる話を聞かせていただいて申し訳ないというか……(笑)


■文学部の一年生時代
――昔は箱日(注:原則として伊都キャンパスに通う1年生が、週に1回だけ文学部のある箱崎キャンパスに通って専門課程の授業を受ける日)があったけど……あれ、箱日があった世代ってどこまで?

谷口・菊池 はい(挙手)

――じゃあ、基幹教育(注:一年生の間受けるいわゆる「教養課程」の、現在の九大における名称。2013年度入学者からこの名前に)になった世代からないんだ。

谷口 基幹教育とかなかったですよね。

――全学教育(注:同じく、教養課程の旧称)だったよね。人間性・社会性(注:かつて九大の教養課程に存在した科目。さまざまな分野の学問に幅広く触れることを目的にした科目だったが……(続く))とか。

菊池 やめましょ。

――「人間性F」とかね、あったよね((注の続き)名前が名前だったため、これらの科目の単位を落とすと、成績表に「人間性 F(不可)」だの「社会性 F」だのといったある意味キツい文言が記載される、というのが大学内でネタにされていた)。

菊池 やめましょ、やめましょ。(爆笑)でも、今もそんな感じなのがあるんでしょ?
江夏 カダキョ?
菊池 あー、そうそうそうそう。

――課題協学、って名前だけでまだあんまり詳しく知らないんだけど……授業時間なのになんか学食でアイス食べてるとか聞くんですが。

菊池 えー。
森川 先生によります。

――授業に枠がないらしいね。

森川 最終的にレポートとか発表をすればいいんですよ。発表をするための話をするならどこ行ってもいいっていう先生もいるし、その場で出されたことを話し合ったりすることもあれば……

――なるほど。

菊池 違う学部の人と一緒にやる感じだっけ?
森川 そうですね。
谷口 なんかそれの文学部バージョンみたいなのは私たちもありませんでした?
菊池 少人数セミナーですかね?
谷口 あーそれそれ。この1ヶ月はこの研究室で、っていうのが決まってて。各研究室で少人数で話して。
菊池 そうそう。研究室の体験みたいな。
江夏 へー。

――昔と今でちがうんだよね。

谷口 私たちの時は大講義室で30人くらいあつまってやる、みたいな感じだったけど。そこで研究室紹介してくれるみたいな。いまは?
江夏 毎回違う先生が来て、毎回その話を聞いて、最後に誰かの先生のを選んでレポートを書く、みたいな授業です。
谷口 それだけで研究室決めないといけないんだ。
江夏 はい。 菊池 自分たちのときは授業がほぼ研究室を決めるための紹介みたいな感じでしたけどね。
谷口 うん。

――なんか箱日がなくなったのも善し悪しだね。

森川 自分は4年で伊都に戻る(キャンパスが移転する)から家をどうしようかと。結構大変なんですよね……。

〈続く〉

なんか今回は研究室の話ばっかりになりましたが、次号は「文学部に入った理由」や「入ってみてどうだったか」を中心にお届けします。
お楽しみに!
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